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*ひとりごと*
素直になれないあたしの ちょっとした 本音

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レストア/太田忠司

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内容(「BOOK」データベースより)
鋼は、心の痛みを抱えながら、愛犬・ステラとともにひっそりとオルゴールを修復する日々を送っていた―ある女性と出会うまでは。彼女・飯村睦月が持ち込んだオルゴールからは、彼女の父親が聴いていたのとはまったく違う曲が流れるというのだが…。持ち主の想いが込められたオルゴールとともに持ち込まれる奇妙な“謎”。そして鋼を苦しめる“過去”には一体なにが?鋼と睦月を待つ運命は―。アンティークオルゴールの音色のように、哀しくて優しい物語。


太田さんの本を久しぶりに読みました。
「ミステリなふたり」をだいぶ前に読んでおもしろかったんだけど
たくさん本が出ている割に あとは読んだことなかった。

これは 短編の連作集って感じで
一つ一つの物語でも一応完結しているんだけど
1作目から徐々に連鎖してきて 最後でまとまる、という感じ。

ストーリーとしては なんか あんまり共感できなかったです。
何か それぞれの人物のキャラが立ちすぎていて
うまく絡まりあってないってゆーか。
なんだろ?
行動の根拠がわからないというか。
非現実的。
あたしにとっては、ね。

けど
不思議と立ち止まることなく読み進められたのは
愛犬ステラがかわいかったからと(笑)
あと 何といっても
オルゴールの説明がすごくおもしろかったから。
自分と関係ない職業、知識をこれだけちりばめるなんて
けっこう調べ物の時間がかかるんではなかろうか、と勝手に想像し
作家さんて大変だなぁとも思いつつ(余計なお世話)。
作品に出てくるオルゴールやクラシック音楽を
聴きたくて聴きたくて仕方がなくなってしまいました。


ちなみに
睦月の愛車は赤のプジョー206です。
かっこいい☆
そして何となく親近感(笑)
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カナリヤは眠れない/近藤史恵

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内容(「BOOK」データベースより)
変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは?やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。

まさか泣ける本だとは思わず
深夜1時頃から読み始め
途中から号泣。
草木も眠る丑三つ時に
ベッドの中でかなり泣いていました。

うーーーーーん。
最後、だましていた茜の友達と茜が和解(?)とゆーか
「洋服に罪はないから またお店に来てね」とか言うところが
ちょっと納得いかなかったんですが。
まぁ そんなことは たいしたことではないのでよい。

茜を正しい方向へ導いてくれた男の子との別れのシーンが・・・
うぅぅ
せつないですぅー。

良いお話でございました。
あたしも 合田先生に見てもらいたいにゃぁー・・・


余談ですが
解説は有栖川有栖氏が書いております

扉は閉ざされたまま/石持浅海

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内容(「BOOK」データベースより)
久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まった。(あそこなら完璧な密室をつくることができる―)当日、伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か?部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。緻密な偽装工作の齟齬をひとつひとつ解いていく優佳。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった…。

2006年の「このミス」第2位の作品。
長編なんだけど
登場人物が少なくてわかりやすかったことと
犯人と犯行の様子が最初にわかることと
犯人を探偵役が追い詰めていく、
犯人が追い詰められていく感じがすごくドキドキしたのと
そういういろいろあって
かなりおもしろくて 一気に読んでしまった作品でございました。
最後の最後まで動機がわからないんだけど。
引っ張った割りに そんな動機・・・?と思えなくもなかったんだけど
でも
この犯人はこの先どうやって切り抜けようとするんだろう、とか
探偵はどうやって追い詰めていくんだろう、とか
ホントに ドキドキしちゃいました。
んー
でも
この犯人、伏見さんカッコよすぎなんですよぅ
なんかねー
火村助教授を思い出したのねん有栖川有栖様
クールで知的な感じに弱いです、あたし
↑最近そんなことばっかり言ってる気もするけど(苦笑)
だから
正直 つかまって欲しくない、
何とか切り抜けてごまかして助かるといいなぁーと思ってました(爆)
結局探偵役に見破られて追い詰められてしまうんだけど
でも
何とか つかまらなくてすみそうでよかったです。
あのままあの二人がそういう関係になって 一生続いていくのかは謎ですけど。

タイトル通り
事件が起きた一室の扉は最後まで開きません。
開きそうで開かない。
開くことを一生懸命拒む犯人のその理由もわからないまま・・・
誰もが 部屋の様子を実際には見ないままで推理が進むあたりもけっこうおもしろいなぁーと思いました。

とにもかくにも
伏見さんと優佳さんの推理力、騙し合いにドキドキなのでした。

コルセット/姫野カオルコ

内容(「BOOK」データベースより)
美しく爛れた人生には、退屈しかない。建設的で生産的な人生をいかに歩むかと考えたり努力したり自己を鼓舞したりするようなことは、働かないと食べてゆけない人たちがすること。―官能から始まった純愛、倒錯した被虐趣味、すれ違った片思い、南の島での三日間の邪淫。それすらも退屈しのぎ。硬質な筆致で描く、スノビッシュな階級小説。

 4つの短編からなる本なんだけど
それぞれの最後の文が次の作品の冒頭の文になって
4作全部が連なっているおもしろい構成。
一つ一つは独立した物語だからどこから読んでも別に楽しめるんだけど。
でも
同じ人が違う立場で
主役だったり脇役だったりしながら登場して
更に
「藤沢さん」ていう同じ名前の別人がいっぱい出てくる(笑)
そういう意味でも(?)連なった物語って感じ。

なんか
登場人物とその繋がりを把握しようと思うとかなり疲れましたけれども(苦笑)
でもおもしろかった。
自分と違う世界の話だから、かなぁ?


「階級小説」って何?とか思いつつ
お金持ちの方々がよく出てくるお話でした、ハイ。
でもって
同性愛とかSMっぽいのとか
なんか
それでも結婚して家庭てゆーか家柄を守って
大変だなぁとか思ったり(笑)

最初の「反行カノン」と
3番目の「三幕アリア」が好きかなぁ。
好きなのに別れる その別れ方とか
憧れの人に振られる振られ方(てゆーかむしろ振り方)とか
なんか
胸がきゅーんて感じです。
「三幕アリア」の藤沢さんかっこよすぎです・・・。

モップの精は深夜に現れる/近藤史恵

内容(「BOOK」データベースより)
部下や自分の娘とのコミュニケーションに悩む中年課長、取引先の仕事や自分の容姿にためいきをつく女性ライター、同じ事務所でつきあっていた男に二股をかけられたモデル、こんな彼らが遭遇した不可解な事件の謎を女清掃人探偵キリコが解明する本格ミステリー。そして彼女自身の家でもまた頭を悩ます出来事が…。

先週読んでおもしろかったので続きを読んでみたにゃん。
彼女の明るさと素直さと
自分を貫く強さがうらやましいです。

こーゆー愛されキャラにどうしたらなれるんだろうなぁ(笑)

推理モノだけど
人が死ぬ話ばっかりじゃなくて
日常あるようなちょっとしたことを解決していくので
かなり軽い感じで読めます。

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