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*ひとりごと*
素直になれないあたしの ちょっとした 本音

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モルヒネ/安達千夏

内容(「BOOK」データベースより)
在宅医療の医師・藤原真紀の前に、元恋人の倉橋克秀が七年ぶりに現われた。ピアニストとして海外留学するため姿を消した彼がなぜ?真紀には婚約者がいたが、かつて心の傷を唯ひとり共有できた克秀の出現に、心を惑わせる。やがて、克秀は余命三ヶ月の末期癌であることが発覚。悪化する病状に、真紀は彼の部屋を訪れた…。すばる文学賞作家が描く、感動の恋愛長編。

前から気になっていたんだけど
なんか新聞にも載ってたりして
ちょっと話題になっていたので
これを機会に読んでみました。
恋愛小説・・・なのかなぁ?
というささやかな疑問はさておき。

読んだのが今のあたしでよかったな、というのが率直な感想。
たぶん前のあたしならバリバリ凹んでいたと思う。
逆に
あたしと同じだなって思って どこか安心させられてたかもしれないけれど。
今でも はっとするセリフは本の中にいっぱいあって
それは例えば
「死ぬために、私は医学を学んだ」っていう主人公の
「消したかった」
「でもすっかり消えるなんて無理だと知ってるから、精いっぱい他人の世話をして、誰にも迷惑をかけず、なるべく目立たないように息をしてる」
なんていうせりふ。
「たとえ死んでも、自分の存在をすっかり消し去ることまではできない」
だから あたしは結局今も迷いながら生きてて
誰かがあたしを殺しに来てくれないのかな、なんて妄想はもうあまりしないけれど
やっぱりどこかスッキリしない。
そんなあたしだから
何かちょっと 懐かしかったりも した。
あたしもあの頃
「消えたい」ってわめいて
こんな風に 傷つけて 苦しめてたのかなぁって
振り返って ふと 思った。
今なら・・・
あの人が言っていた言葉の意味も わかる気がする。
もう 遅いけど。

いやー
それにしてもこの元カレあたしのツボなんですけど
いかん・・・。
この何とも強引でずるい感じが。
絶対あたしもはめられるよー(笑)
だって もうすぐ死んじゃうかもって思ったら余計に・・・
勝てるわけがない。
逆に婚約者は苦手だな・・・。
何も聞かないところとか
ホントはどう思ってるんだろうって 怖いし。
最後の最後に迎えに来たあたりが超意外で。
何っ!?って。
そんな優しさとか いらないから、みたいな。
あたしは 絶対 苦しくなると 思う。


んー
なんだか 死に方について考えさせられる本でもありました。
延命治療とか。
それはやっぱり 残される側とか
人の命を救う側のエゴなのかなぁ?
どうなんだろ?

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